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12/19/2006 Forza マルチスクリーン先週末は、シアトルは台風で大荒れの天気。広い範囲に渡って停電が発生して、週が明けた月曜日もまだ完全復旧には至っていないようです。なので、Forza 開発チームもちょっと影響をうけていたようですが、もうそろそろ、完全復旧するようで、まずは一安心。
さて、今週は、Forza のマルチスクリーン対応の仕事をしてる Aaron に突撃インタビュー。いろいろ面白い話が聞き出せてます。
Forza Motorsport 2 - マルチスクリーンのスタイル
(Interview with Turn 10 エンジニア Aaron Ogus) Aaron Ogus は、Turn 10 の Forza 2 ネットワークエンジニアとして、複数の Xbox 360 をリンクして通信させるシステムの構築を行っています。Aaron も、他の Forza 2 開発チームのメンバー同様、もとは別の Microsoft の部署から車好きが高じて移籍してきたエンジニアの一人。
![]() ※写真~Aaron(左)が、3画面の設定についてゲームディレクターの Dan(右)と話しているところ
初代の Forza での彼の仕事の一つはシステムリンク接続した3台の Xbox をつかって、3画面のパノラマビュー表示に対応させること。実際にできたそのゲーム環境は、特にハンドルコントローラーとシートを設置した環境で抜群のリアリティを発揮します。
そして2代目となる Forza 2 でも Xbox 360 での3画面表示に対応。ちょうど先週末に、その動作チェックをしていたら、チームメンバーがぞろぞろ集まってきて歓声をあげてたところです。ということで、今回はこのマルチスクリーンの威力と機能について紹介しましょう。 Q: Forza 2 の3画面対応の仕事をリードしてきた立場だと思うけど、その前に、なにか自分自身のことや、何かこの3画面の対応をしようと思い立った背景について教えてもらえる?
Aaron : 僕が本格的にレースを始めたのが1999年。その時は、SCCAのオレゴン地区で Formula Mazda でレースをしていたんだ。そのレース仲間の何人かが、セガの Ferrari F355 Challenge でレースの練習をしだしたんだよ。当時、F355 はベストなシミュレーターで、3画面を使ってドライバーに180度の視界で情報が入ってくるので、タイトなコーナーでも先が見えるし、ハンドルのフォースフィードバックも最高だったし、筺体もしっかりできている。さらには、F355 Challenge のデザイナーの鈴木裕氏が、大のフェラーリエンスージアストで、大量の F355 の実走によるテレメトリーデータをシミュレーションに反映させていたしね。
![]() Q: いや、本当に F355 は素晴らしいゲームだったよね。ゲート式のシフトレバーに、クラッチもあったしね。つまり、これが3画面対応の始まりってこと・・・
Aaron : そうだね。僕も冬のレースのオフシーズンに F355 Challenge で走り込んで自分の腕が鈍らないように練習したんだけど、そのおかげで、次の夏に Formula Mazda でオレゴン地区優勝を獲得。以来、僕はシミュレーターのことをみんなに宣伝するようになったんだ。さらに次の冬のオフシーズンには、ついに自分で F355 Challenge の筺体を購入してしまってね。今でも奥さんに反対に遭いながらも家に置いてあるよ。今ではそんなに使わなくなってしまったけど、時々プレイして、Forza をより良いゲームに仕上げるためのインスピレーションを見出すために使っているよ。
Q: 鈴木裕さんに会ったことはあるの?
Aaron : 一度、鈴木裕さんがシアトルに来ていた時にちょっとだけ会う機会があって、僕がレースで優勝するのに F355 Challenge がどれだけ役に立ったかを伝えたんだ。とっても喜んでくれたよ。そして、F355 Challenge で出来なかったことや、改善点について意見交換したりしたんだけど、僕が提案したことの多くは、やっぱり鈴木さんも考えていて、でも、当時はハードウェアの処理能力の限界でできなかったり、ゲームとしての遊びやすさを優先した結果だったりしたんだ。
Q: それで君の、その数々のアイデアが Forza にも・・・
Aaron : ある日を境に、僕はレースを辞めて、初代 Forza のネットワークエンジニアとしてチームに参加したんだ。僕はかなり長い間ネットワークのエンジニアリングに携わっていて、実際ゲームのピアツーピアのネットワーク処理はそれほど難しいものではなかった。だから、いろいろチャレンジできることを探していたんだ。Forza の開発においては、ネットワークのエンジニア以外に、実際のレース経験者としてのコンサルタント的な役割もしていたので、そこで、Forza で3画面のマルチスクリーンに対応させることを決めたんだ。多くのユーザーが楽しめるわけじゃないけど、ゲームの可能性をアピールするには最高だからね。結局3つのイベント会場でデモンストレーションをしたのかな?すごい注目度だったよ。
Q: そうそう、最初に Forza を E3 に出したとき、3画面でレーシングシートも付けてたよね。僕もすぐに F355 Challenge を思い出したよ。このシステムはどういう形で実現しているの?
Aaron : この3画面対応は Forza の対戦用ネットワーク処理にちょっと手を加えたものなんだ。左右それぞれの画面で、表示するときのカメラの角度や位置をスクリーンの位置に合わせて変更したを表示画面用のビューを用意して、その左右画面の表示をする複数の Xbox と完全な同期をとることで、ユーザーが違和感を感じないようにしている。正面の画面は、車のフロントウィンドウ、左右の画面は車の左右のウィンドウを見てる感じだね。自分の車以外も、当然左右のウィンドウに表示される。初代 Forza では、それぞれの Xbox がそれぞれピアツーピアのセッションでリンクされていたので、場合によっては表示のズレが発生していたんだけど、Forza 2 ではそれを改善して、メインの画面のほかに、まず1つマルチスクリーンのホストになる Xbox を設定して1対1でリンクする。そのマルチスクリーンのホストから残りの画面のリンクをとることで、そのようなズレもさらに改善しているよ。
Q: ちょっと待って。3台をネットワークでつないでいるだけだとすると、3画面をつかっていても、Xbox Live で Forza 2 を遊べるということ?もしかして、理論上6台の Xbox 360 を使って360度全方位のビューもできるってこと?
Aaron : そう、マルチスクリーンはいつでも使える、つまり Xbox Live につないでも。360度の表示は確かに可能だけど、前方180度と、後方180度だと価値がまるで違うから、後ろにあと1画面で十分じゃないかな。4台の Xbox 360 に、4台の画面。これで完璧でしょう?あと、ちょっとデータの話になるけど、3画面で 720p(D4)表示をしたとすると、画像のデータ量が毎秒600メガバイトにもなるんですよ。これは表示用データだけで、実際はもっともっと膨大なデータを処理してるんです。
Q: じゃあ、やるべきことを達成できたと思う?つまり、F355 Challenge を超えるゲームになったと思う?
Aaron : フォースフィードバックが Forza 2 で対応したから、シミュレーターに必要なすべての面で Ferrari F355 Challenge を超えるものに仕上がったと思っているよ。唯一、到達できていないのは全体のパッケージ、筺体だね。でも、どんな人でも基礎から学んで、プロフェッショナルなレーシングドライバーになれる下地は Forza でも提供できるようになったと思っているよ。Forza をプレイすれば誰でもプロレーサーになれる、って訳じゃないけど、きちんとレーサーとしてのトレーニングを受けて、Forza で練習をすればドライビングテクニックを大幅に向上させることができるはずだよ。Forza でいろいろなことを学んで、それを実際のレースで生かすことができれば、とっても安いコストでライバルに差をつけることができるよ。
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元Forza(担)
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